にわか寿司論

7月5日

今日は記念日なので、大塚にある「いい」寿司屋に訪れた。

まわらない寿司は私にとってこれ以上ないご馳走である。

カウンターに座るとおまかせで大将が次から次からへとお造りやら握りを出してくれる。

肉の美味しさはそこまで理解できてないのだが、魚の違いはわかる。わかろうとしている。

今日頂いたお魚たちは、お肉で言うとA5ランクと思われるほど上等だった。

特に感動したのがシンコとアジ。

シンコはコハダの稚魚らしい(そもそもコハダを食したことがないのだが)。銀色に光る4枚がシャリにしっかりまかれる。口の中でとろける感触だった。

アジは薬味をネタの上にチョコンとのせて登場。アジの王道はアジフライだと思っていた私は反省をした。

ちなみにクルマエビにも感動した。普通のエビは苦手なのに、この黒いしましまのエビちゃんは歯ごたえしっかりで、臭みもない。大将いわく、寿司にはクルマエビが最適。伊勢海老などは焼いたり、出汁に使ったりするのが良い。らしい。

 

お酒は夏酒を頂いた。お寿司にはすっきりした日本酒が合うのだ。

 

大将は和食に誇りをもっており、和食ほど繊細な料理はないと言ってた。また寿司ほど素材の良し悪しが影響する料理もないと言ってた。

考えてみれば確かにである。中華や西洋料理は和食に比べ大味である。

 

1周間お昼は何も食べなくていいから、お寿司はいいものを食べたい。本日改めてそう思った。そして違いの分かる男になりたい。高級なネタを熟練の手さばきをもって最高の状態で出してくれる大将に感化されている。

 

 やはり大塚の寿司屋「XX」は東京随一の名店。海原雄山になりきっているが、大将の話を聞きながら「本物」だと思って食べる料理は至高である。

 

ただし、食べ過ぎると諭吉さまが財布からいなくなるので注意が必要だ。